
ビジネス開発部門 ビジネス創造部 ビジネス創造1G マネージャー 黒澤 理恵さん
ビジネス開発部門 ビジネス創造部 ビジネス創造1G 部長 小野 幸治さん
仕事を抱え込みがちだったマネジャーが挑んだ「信じて任せる」チームづくり
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花王グループにおける販売の中核を担い、生活者とビジネスパートナー、そして花王をつなぐ役割を果たす、花王グループカスタマーマーケティング株式会社。
同社初となるBtoBの新規事業として、保育園向けおむつのサブスクリプションサービス等に携わる、ビジネス創造部1G マネジャーの黒澤 理恵さんと、同部長の小野 幸治さんに、コーチングを受けた背景や実際の変化についてお話を伺いました。
成長フェーズにあるチームが直面した「リーダーの抱え込み」という壁を、コーチングによってどう突破したのか。その変化の軌跡を辿ります。
自分で仕事を抱え込んでしまうという課題。目標は「自走するチーム」へ
今回、mentoのコーチング研修を受けようと思ったきっかけを教えてください。
黒澤さん:実はタイミングがすごく良かったです。
私たちのチームは、社内でも前例のないBtoBサービスを展開していて、まさに成長フェーズに入っていました。会社としての前例がないだけに、チームの運営は手探りで、新しいアイデアが必要な状況でした。
タスクが次々と増えるなかで、メンバーとの役割分担も難航してしまい、「自分でやったほうが早い」と感じて仕事を抱え込みがちでした。「このままだとチームが回らない」と感じていた矢先に、コーチング研修としてコーチングを受ける機会があり、「メンバーが自発的に動けるチームにすること」を目標としました。

社内で前例のないBtoBサービスの営業において、黒澤さん自身、初めての業務も多かったのではないかと想像します。それでも「自分でやったほうが早い」と感じていた背景はありますか?
黒澤さん:事業が3〜4年目の成長期で、私が一番長く携わっていたため、ビジネスの流れや肌感覚をある程度持っていました。
一方で、新たに配属された流れがわからない状態のメンバーに新しいことをどんどん任せるのが難しかったです。伝え方次第で受け止められ方も変わってしまうため、自分が持っている経験や知識をどう伝えると良いのか悩み、結局自分でやってしまうことが多かったです。
「自分ならできる業務の内容を言葉にして伝えること」が難しかったんですね。小野さんとしては、黒澤さんにコーチングを活用してもらうにあたり、どんな期待を持っていましたか?
小野さん:チームメンバーが責任感を持ち、自発的に動ける組織になることを期待していました。新規事業に挑むなかで、一人ひとりが自分の役割を明確にし、納得したうえで挑戦できる状態になれば、組織として最大限の力を発揮できるはずです。
黒澤さんも自分なりの悩みがあったと思うので、コーチングを受けて何かヒントを得てもらえればと考えていました。
コーチの自己開示が引き出した、安心できる対話の環境
コーチングを始める際、社外の人に相談するハードルはありませんでしたか?
黒澤さん:コーチングをスタートする前に、自分のプロフィールやテーマと相性の良いコーチを選べるので、「年代が近く同性の方が話しやすそうだな」と思いコーチを選択しました。実際、初回のコーチングの入り方や問いかけ方がすごく心地よくて、最初から「楽しい」と感じられました。
初回のコーチングは、どのような入り方だったのでしょうか?
黒澤さん:コーチから、マネジメントも経験してきた女性としてのキャリアの話などを最初に自己開示してくださり嬉しかったです。同性で同年代といえど、色々な働き方やメンバーとの向き合い方があることを知ることができ、尊敬できる方だと思えたことで、信頼して素直に問いかけやコメントを受け取れる状態になれたと思います。
また「感情的になることもあります」とコーチ自身の経験を話してくださり、「無理に抑えようとしなくていい」と思うことができ、実際に仕事のなかでそのようなシーンもありました。コーチが伴走してくださったからこその変化も感じられたと思います。
「任せる不安」を乗り越え、権限委譲がチームの成功体験に
コーチングでの印象的なエピソードはありますか?
黒澤さん:私には「言いにくいから自分でやってしまう」「一人で解決してしまう」という癖がありました。それに対し、コーチから「自分の判断で仕事を抱え込むのではなく、メンバーに仕事を割り振ってリアクションを観察してみるのも良いかもしれないね」と言われたのが印象に残っています。そこでメンバーに任せることにトライしました。
最初は任せる不安もあったことと思います。
黒澤さん:実際に、任せてみるのは正直不安でした。
コーチングを受ける以前からチームの関係は良好でした。一方で、事業として更なる成長が求められていることをふまえると、チームとしてもっと高みを目指すために、一人ひとりがもっと自走する必要があると感じていました。しかし、私は人の反応を人一倍気にしてしまうタイプで……、任せる度合いを見誤ってチームの混乱を招いてしまわないか、という怖さがありました。
そんな不安でいっぱいの背中を押してくれたコーチの顔が思い浮かんで「チャレンジしてみよう」と踏み込むことができました。もしうまくいかなくても、次回のセッションで「じゃあ次はこうトライしよう」と一緒に整理ができるし、うまくいけば一緒に喜ぶことができます。
どちらの結果になったとしても、自分もチームも前に進めると思えたことが挑戦の支えになり、行動に移す原動力になりました。
実際に任せてみて、メンバーの反応はいかがでしたか?
黒澤さん:大きな混乱はなく、「自分が勝手に思いこんで、抱えてしまっていただけだった」と気づきました。そこから、自分としてもチームとしても小さな成功体験を積み重ね、自分とメンバーを信じて仕事を任せられるようになったと感じます。
上司の小野さんから見て、黒澤さんにはどのような変化がありましたか?
小野さん:コーチング前は、責任感の強さのあまり「自分で解決したい」という思いが行動にも出ていました。コーチングを受けてからは、メンバーとの対話が増えています。対話を通じて、これまで自分が抱えていたことをメンバーに任せ、機会を提供する場面が増えたことが、特に大きな変化だと感じています。

メンバーからもらった「この“チーム”で良かった」の一言
黒澤さん自身の変化で、チームにはどのような変化がありましたか?
黒澤さん:まず、本音で議論ができるチームになったと思います。私が思っていることを率直に言えるようになったのと同時に、メンバーも遠慮せず意見を言ってくれるようになりました。
メンバーがアイデアをどんどん創り出してくれるようになった他、それらのアイデアを重要な会議で自ら提案し、実際に良い形で合意がとれて承認に至っています。
小野さん:自分で発案したことが受け入れられ、そして形になると、どんどん「自分ごと化」されていきますよね。黒澤さんが勇気をもって任せられたことで、メンバーも「これは自分が進めても良い」「こうやれば良い」と手応えを感じていったのだと思います。実際、提案の場においてメンバーの表情が活き活きしていたのがとても印象的でした。
一人ひとりの変化が、チームの行動力に昇華されたのですね。そのなかで、黒澤さんとして最も思い出深いエピソードを教えてください。
黒澤さん:もともと私達のチームは公募から来ていただいたメンバーもおり、個々の新規ビジネス創造へのチャレンジ意識は高かったと思います。
そんななか、あるメンバーから「この“チーム”で良かった」という言葉をもらったのは本当に嬉しかったです。今では皆で同じ方向をみて、皆で前に進められる、自走できるチームになれたという感覚を持っています。
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管理職こそ「利害関係のない相談相手」が必要
これからのキャリアで挑戦したいことはありますか?
黒澤さん:交渉力や折衝力を磨いていきたいです。私は昔から動じずに進めることが得意ではありませんでした。しかし、コーチングは壁打ちしながらスモールステップでトライしていく形なので、自分なりのやり方を見つけて行動し、変化していけるのではないかと考えています。
小野さんから黒澤さんへの今後の期待もお聞かせください。
小野さん:この半年のコーチングを受けて、黒澤さんご自身も変化を実感していると思います。今後も、年齢や立場の異なるメンバーと関わる場面がありますが、管理職とメンバーが同じ目線で、それぞれが役割を全うできる状態をつくることは、どの部署でも必要になるはずです。黒澤さんには今回学んだことを実践しながら、課題を捉え直し、必要に応じてコーチングも活用しつつ、スキルアップを図ってほしいです。
ありがとうございます。最後に黒澤さんにお聞きします。どんな人にコーチングをおすすめしたいですか?
黒澤さん:何かに挑戦したいけれど、まだ自分に何かが足りずスキルアップしたいと考えている方や思考の整理が苦手な方に、おすすめしたいです。また、役職が上がるほど相談相手が少なくなり、内容によっては社内では相談する相手が見つからないこともあると思います。そのような方々にも、利害関係がないからこそフラットに話せるコーチの存在は頼もしいはずです。
ありがとうございました! コーチングを通じて今後も黒澤さん、ひいては花王グループカスタマーマーケティングの皆様に伴走してまいります。



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